jQueryとは? 学習用メモ
jQueryとは何か
jQueryとは、オープンソースのJavaScriptライブラリのこと。
アメリカのJohn Resig氏が開発・発表したのがはじまり。
現在は「jQuery Team」と呼ばれる集団が開発保守を行っている。
JavaScriptライブラリとは
JavaScriptを使用すると、HTMLとCSSだけでは表現できない機能や効果、演出などをWebページに加えられる。
しかし、JavaScriptで都度1からプログラミングするのはとても大変。
そこで、よく使う機能や機能(それらを実現するプログラム)をまとめておき、より簡単にプログラミングできるようにしたものをJavaScriptライブラリと呼ぶ。
jQueryは JavaScriptrライブラリの1つ。
JavaScriptライブラリを使用するメリット・デメリット
メリット
- ブラウザ毎の処理の違いを吸収できるライブラリもある
- コーディング時間を短縮できる
- コード量が減り、メンテナンスが容易になる
デメリット
- ライブラリ独自の文法を覚える必要がある(学習コスト)
- Webページの表示パフォーマンスが低下する恐れ
ライブラリの中身は様々な機能や効果を実現するためのJavaScriptのコード群である。Webページを開く際はそのコード群を全て読み込む必要があり、動作が重くなる場合も。
jQueryの特徴と広く利用されている理由
CSSの書式に沿っており、DOM操作が簡単
JavaScriptでHTMLから要素を取得し処理を行うDOM操作を行うことは、プログラミング初心者にはかなり難しい作業になる。
jQueryは他のライブラリと比較し、DOM操作が簡単に行える仕様になっており、敷居の低いライブラリとなっている。
クロスブラウザ対応のサポート範囲が広い
jQueryは、他のライブラリと比較し対応しているブラウザの種類が多く、クロスブラウザ対応をあまり気にする必要はない。(クロスブラウザとは:どのWebブラウザでも同じ表示、同じ動作を再現できる状態のこと)
アニメーションやインタラクティブな処理を簡単に実装できる
JavaScriptで書くとかなり複雑なコードになってしまうアニメーションや、ユーザー動作に応じてコンテンツを変えるインタラクティブな処理を簡単に実装できる。
バグが少なく、情報やドキュメントが豊富
上記3点はWeb制作におけるjQueryの大きな強み。利便性から世界中にユーザーがおり、高いシェアを誇っている。相乗効果として、以下の強みもある。
- 開発者間のやり取りが活発なため、様々な情報が豊富にある
- バグが少ない
- ドキュメントが豊富にある
プラグインが豊富
コード量を少なく抑え、開発時間を短縮できる
モバイル端末への対応
MITライセンスのため、フリーで利用できる
MITライセンスとは、誰でも無償かつ無制限にソフトウェアを扱って良いとする、オープンソースソフトウェアの代表的なライセンスの一つ。著作権表示とライセンス全文を記述しておけば、配布や変更、商用利用、有料販売などを自由に行っても良い、とても制限の緩いライセンス。
ただし、ソフトウェアを使用した際に発生する不具合については、開発側は一切責任を負わないことになっている。
学習教材
jQuery 最高の教科書
2013年12月3日 初版第1刷発行
著者 株式会社シフトブレイン